ゴルフプレー本番の日にはスタート前に練習グリーンでパットの練習を必ずやっておくことは欠かせません。
当日の天候や気象状況、芝の刈り具合によってボールが転がるスピードがその都度違いますから、最初は10メートルくらいの長めの距離を打って、グリーンが速いか遅かをチェックします。
そしてて、当日の芝の状態に適応した距離感の基準を作っておかないとパッティングで苦労することは目に見えています。
そして、1mの距離もしっかり練習しておきましょう。なるべく傾斜がある場所を意図的に選んで、カップ周りの四方に4個のボールを用意します。
これで、上りのストレート、下りのストレート、スライスライン、フックラインの4つのラインを試し打ちするのです。
時間的にまだ余裕がある場合は、カップの四方に8個のボールを用意しましょう。
そして、4つのラインに上りのスライス、下りのスライス、上りのフック、下りのフックの4つの別のラインを加えて練習することができればより効果があります。
ほとんど時間に余裕がなく、他のプレーヤーに迷惑をかける心配があるような日には、4つのラインを確認するだけでも十分です。
パットの練習をじっくりとやりたいと思うの時にはホールアウト後に人影のまばらな練習グリーンで打っておくことで改善すべきテーマが見つかるでしょう。
適正のタッチを身につける
パッティングを練習する際の注意点としては、カップ周りに多少の傾斜があったとしても絶対にカップを外さないで打つことを目指します。
アメリカのゴルフコースのようなポテトチップスと呼ばれるタイプのかなりの急傾斜がある状況なら1mのパットでもカップの外を狙って入れるラインも確かに存在します。
しかし、傾斜がそれほどきつければボールがそこで止まってくれません。
練習グリーンはもちろんのこと、日本のゴルフコースではそれほどの急傾斜はまず存在しませんので、1mのパットは狙いをカップから外さずに打つことが大前提となります。
そうすれば自分のタッチが必ずつくれるはずなのです。
カップを外さないで打つ練習を繰り返していくうちに、傾斜の影響を受けにくい強めのタッチで打つパッティング技術が自然にマスターできるようになります。
カップまで届くかどうかのギリギリのタッチでカップの手前から入れるパットのことを「ジャストタッチ」と呼んでいます。
しかし、そのようなソフトなタッチにこだわりすぎるとボールの転がりが急に変化してカップを外してしまうケースもよくあります。
そのため、カップを外さない程度の強めのタッチで打つ練習がどうしても必要になります。
パットのタッチというものは「強め」とか「弱め」などという問題ではなく、本来であれば「最適なタッチ」を把握することが一番重要なことです。
ジャストタッチも確かにありますが、狙うポイントをカップの外に定めてパットする感覚を先に覚えてしまえば、カップを外さないように打つテクニックを身につけることが難しくなります。
1mの距離を確実に入れる練習は、5メートルや10メートルなどの左右に曲がるラインを打つ際に、カップをどのくらい外して打てばいいかのイメージを持つ際に役に立ちます。
ジャストタッチでしか打てないゴルファーはラインを膨らませて考えすぎる傾向が見られ、ミスパットを誘発してしまうリスクが高くなりがちです。
傾斜やカップに対して最適なタッチで打つということは、1メートルとか2メートルもオーバーするようなタッチでは決してありません。
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かといって転がりが弱くて左右に切れるタッチも違います。
カップの手前にスパイクマークがあっても、ピッチマークのへこみが少しくらい合っても、必ずカップインするだけのスピードのタッチにしたいのです。
だからこそ1mをしっかり打つだけのパッティング技術が非常に大切であり基本になるのです。