パタークラブを右手だけで持ち、右手でストローク練習して、次に、左手だけでパターを持ち、同様に左手だけでストロークする練習法についてです。

右手打ちだけを何度も繰り返したり、反対に左手打ちだけを繰り返しても構いません。

例えば、右手打ちを20回繰り返したら、次は左手打ちを20回繰り返すという方法でもいいでしょう。あるいは、右手打ちと左手打ちを1球ずつ交互に繰り返す練習方法でも構いません。

両手でパターを握って振っていると普段はわからなかった点が、片手打ちを実践することによって右手と左手のそれぞれの役割が明確になって、正しい手の使い方がつかめてくることがあると思います。

フェースバランスではないL字型やピン型のようなパターは、ヘッドの先端が重くなっているせいで遠心力が大きく働きやすく、フォロースルーでどうしてもヘッドの先端が浮き上がりやすい傾向が見られます。

その浮き上がりをある程度抑制して適度にフェースターンすることで、クラブヘッドを低く出してやる感覚をマスターしていけるでしょう。

手打ちのクセを解消する

ストローク中に手首をこねてしまって、クラブフェースの向きが変わってしまうということはないでしょうか。

とりわけショートパットでは体を使うことが意識からなくなって、手先だけでちょこんと打ってしまう傾向が強まります。

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このように手打ちを矯正する練習法として、パターを片手で持ってストロークするのが有効です。

右手でストローク、あるいは左手でストローク。どちらでも構いませんが、やはり両方やっておく方がいいと思います。

先ほども説明した、片手ずつ交互にパターを握り替えてストロークの練習をするという方法も効果的です。

昔、左肩から左ヒジまでの亀裂骨折していた部分の痺れ感を治療するのに、左ヒジの手術を受けたゴルファーがいます。

半年後に完治したものの、今度は右ヒジを骨折してしまうという不運に見舞われたようです。

そのため、全体的には1年間不自由な生活を余儀なくされたそうですが、1年間もゴルフができない状況を不運だと諦めることなく、骨折期間中もゴルフを続けたそうです。

左手が使えない時期は、右手一本でクラブを握ってのスイングをして、右手が不自由な時期は、左手だけでクラブを持ってプレーしたそうです。

右手でクラブを握った状態では、手先だけを使ってスイングすれば、まともにボールに当たることはありません。

右の手首の角度をしっかり保ったまま、体のターンを有効に使ってスイングすればボールを正確にヒットできるということを自然に体で覚えこませたようです。

左手でクラブを持つ場合も同様のことが言えます。左手首を固定して、体の回転運動をメインにしたスイング練習が重要だという実感が湧いてくるでしょう。

片手打ちで体を使うことの重要性をつかむ

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パッティングでも、スイングと同じことが当てはまります。手首の角度がちょっとでも変化すると、クラブフェースの芯をはずしてしまうでしょう。

ストロークの軌道もブレることが増えて、狙った方向にボールを打ち出すことが難しくなるはずです。

右手だけのストローク練習でも、左手一本のストローク練習でも、手首の角度を固定して、みぞおちの部分を回転させる気持ちでストロークすることを試してみてください。

ロングパットであってもショートパットであっても、体の使い方自体は同じです。

ストロークの大きさの違いで距離感をコントロールするわけですが、それはみぞおち部分の回転の大きさで調整することです。手先に頼った動きはいっさいしないという意識で練習することです。

身体の回転運動の重要性を理解し、体をしっかり使ってストロークできるようになったとき、パッティンングは以前とは見違えるほどレベルアップできていることでしょう。