パッティングの練習なら自宅の狭い居住空間を活用して、自分の好きな時間に好きなだけ手軽にできます。
けれども、1時間も2時間もかけれ練習したところで三日坊主で終わってしまってはほとんど意味がありません。
たとえ10分間の短い時間でも構いませんから、パッティング練習は毎日欠かさず実行することの方が効果があります。
パッティングが本当に上手くなりたいと考えているなら、それなりの練習量がどうしても必要になります。
他のショットとは違って、筋力やヘッドスピードといったアスリートとしての要素は求められる性質のものではありませんから、ある意味もっともプロのレベルに近づけられるのがパットです。
そのため、毎週ドライビングレンジで200球打つゴルファーであれば、パットも200球か、もしくはそれ以上の練習量をこなすことを考えましょう。
トーナメントプロたちは賞金で生活を営む主な収入源ですから、パッティングの練習量が他の練習よりももっとも多いのは当然とも言えるでしょう。
上級者レベルのアマチュアゴルファーもショットよりパットの練習に多くの時間を割いている人が多いのではないでしょうか。
これは極端な例になるかもしれませんが、ゴルフ練習場はほとんど出かけないくせに、自宅でのパッティング練習は毎日欠かさないという日本代表クラスのトップアマもいると聞きました。
いいスコアで回れるゴルファーほど毎日のパットの練習を重視している傾向があり、スコアがうまくまとまらない日が多いゴルファーほどパットを軽視し、練習量が少ないでしょう。
パターマットでもイマジネーションを活かした練習を
では、具体的に自宅でどんなパット練習をするのが適切なのかと言えば、基本的にはゴルフの専門店や通販などで売られているパターマットを活用するのが一番簡単でしょう。
パターマットは長くても2メートル程度のものですから、ショートパットの練習にしかならないでしょう。
それにしても、いろいろな工夫を施して練習の密度を上げたり、毎日だと飽きてしまわないようにしたりする方法を考えましょう。
コースでの1~2メートルは割と外してしまう確率は高いものですが、パターマットなら入るというゴルファーが多いのはマットに描かれているラインなど目印になるガイドラインがあるためでしょう。
スクエア感覚はこの練習で養われますが、強めのタッチで単純にポンポンと放り込むだけではイマジネーションに頼る部分はなかなかマスターできません。
そこで1メートルと2メートルを打つときの練習の課題を違ったものにすることが有効なトレーニング方法になるでしょう。
まず1メートルで練習するときはクラブフェースをスクエアにセットし、ボールの30センチ先にスパットを設定して入れることに重点を絞って練習しましょう。
狙った場所に的確にストレートに打ち出す基本的なストローク練習としての意味や、スクエアに構えたときの目線の感覚を養ったりする意味では、パターマットはこれ以上ないほどの練習器具といえるでしょう。
2メートル程度の距離を打つ練習では、カップインだけを目的にするのではなく、カップの数センチ手前でボールを止める寸止め練習も効果的です。
これをすることで短い距離なりにもイマジネーションも刺激されます。
さらに、カップの手前から入れるジャストタッチや、カップの反対の縁に当てて入れる強めのタッチを組み合せて練習すれば、実戦感覚が大いに磨かれてくるはずです。
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パッティングの練習が大好きというゴルファーの中には、パターマットの面を斜めに使った練習をしている人もいます。
また、傾斜のあるスライスラインやフックラインを想定してカップの斜め手前側からカップインを目指す練習方法も取り入れているようです。
パターマットで懸命に努力しているのに、一考にパッティングが上達しないというゴルファーは、距離感をイメージしなまま入れる練習ばかりを繰り返しています。
これでは、奥行きをイメージした練習を取り入れていないから上達が遅いのは当然のことでしょう。
自宅であれば絨毯やフローロングの上で転がすパット練習も一向に構いませんが、注意が必要なのはパターヘッドをストレートになぞるようにストロークしないことです。
敷居の上を使って素振りしたり、フローリングの升目などを利用して素振りを幾度となく何度もしているゴルファーもいます。
しかし、直線を意識してストロークすると間違った動きを覚えてしまうことになりかねないため注意する必要があります。