パッティングにおけるプロとアマの違いを考えてみたいと思います。ゴルフというスポーツにおいてアマチュアがプロに一番近いショットがパッティングだという考え方を耳にしたことはないでしょうか。
例えば、ドライバーショットであれば男子プロたちのレベルであれば豪快に300ヤードの距離を飛ばすレベルにあります。
つい、その素晴らしいプレーばかりに目がいってしまうことが影響してか、ほとんどのアマチュアプレーヤーも「自分も今より飛ばせるようになりたい!」という欲望が生まれてくるのはある意味では当然のことです。
そのため、ついついドライバーショットの練習ばかりを優先してしまいがちであるという心当たりのある人は少なくないでしょう。
しかし、体格や筋力の面で大幅に優れていて、体の柔軟性も高く、ボールを遠くに飛ばせるだけのテクニックを磨き上げた男子プロのようなアスリートの域には、一般的な筋力や体力のアマチュアは到底追いつけません。
筋力トレーニングでがんばって身体を一から鍛え直して、とてつもない練習量を積んだとしても10台の頃から練習をしていないことには男子プロのように300ヤードも飛ばせるはずがないと考えるべきでしょう。
しかし、ことパッティングの領域ともなると筋力や柔軟性に関してはドライバーショットと比べれば特に必要とはならないくらいでも十分です。
ラッキーが重なればプロ並みにワンラウンド28~30パット以内で上がれる日があったとしても不思議ではないかもしれません。
また、幸運な人はプロゴルファーでもなかなかカップインが難しい20メートルの超ロングパットが一発で入ることだって起こり得るのです。
実はそこが落とし穴だと指摘する人もいます。「あのパットはたまたまツキがあって入った」と自覚していても、入ったという事実があるため、「自分はパットが上手い」と勘違いしてしまうケースもよくあるのです。
そんな過信や勘違いがあればパットに関してはそれほど練習しなくても上手くなれそうに思えてきて、パットの練習自体も派手なものではないためついつち練習を後回しにしてしまうケースが少なくないのです。
プロゴルファーの人たちは、スコアにもっとも直結するパットであるということを、豊富な経験を通じて既に理解しています。
そのため、ドライバーショットやアイアンショットなどより、パッティングの練習に多くの量と時間を費やしているというのが真実です。
実際のところ、プロとアマチュアの練習量の差が一番大きいのはパットであって、技術の差が一番顕著に表れているのもパットなのです。
一番プロに近い領域にたどり着ける可能性があるのがパットなのに、ほとんどのゴルファーはプロに近づこうとしていないのはある意味もったいないことと言えるでしょう。
パットが上手くなるには絶対に練習することが必要です。とは言っても、少ない練習量でもパットのテクニックを上げるために正しい方法で取り組めば、素人でもパットのレベルアップは十分に可能です。
練習を毎日のようにコツコツと継続して繰り返していくことでレベルを維持することも場合によっては向上させることもできます。
ですから、パットに費やす練習の効率をいかにアップさせて、成果を出していくかを真剣に考えながらパッティングの練習に励むべきなのです。