カップの入り口は、無限に近い
スライスラインからのパッティングではカップの左側をプロサイド、右側をアマサイドと一般的に呼んでいます。
反対に、フックラインの場合は、カップの右側がプロサイド、左側がアマサイドとなりますす。まずは、この呼び方に慣れておきましょう。
ボールが曲がっていく方向に関してはカップインするラインが広くとれるというメリットがあるため、プロサイドから入れるのがよいパッティングだと一般的にはいわれています。
パッティングが苦手なゴルファーからすれば、ホール（カップの穴）はなんとも頼りないほど小さく感じるものです。
しかし、実際には直径が４．２５インチ（つまり約１０８ミリメートル）もあるので、日本酒の１升瓶がスッポリ入るくらいの大きさがあります。
また、ゴルフボールを一列に並べたとしても２．５個分の幅がある計算になるのですが、これだとパットで上手く入らないのが不思議な感じもするかもしれません。
ある意味、ものは考えようとも言えるものでパッティングは難しくもなり、簡単にもなるという二面性を持ち合わせているものです。
パットがなかなか上達しないというタイプの人に共通している点としては、ドライバーショットでもアイアンショットでも、毎回、ベストパフォーマンスを出そうとするタイプが多いということが言えます。
そういうタイプのゴルファーはドッグレッグをギリギリに狙って、林の中に一直線に入れてしまうことも良くあるものです。
しかし、それではいつまで経ってもスコアは一向に改善期待できな状態と言えるでしょう。パッティングに関してもまったく同じことが言えます、
どんな時もど真ん中からスコーンとカップインするイメージしか持ち合わせていませんから、やはりこれでは上達するのが難しいと言えるでしょう。
せっかくボール２．５個分の余裕があることを考えれば、例えば、スライスラインなら左サイドからコロンと入れるイメージで狙ったほうが狙い方にも余裕が出て保険になります。
少しくらいズレたとしてもラインの読み以上にボールが曲がったりして入る確率は高いということが言えるでしょう。これがいわゆる「プロサイド」と呼ばれる所以であるわけです。
いかがでしょうか？
カップにはボールの入り口が複数存在すると思えてしまうと、狙うラインの選択枝の幅もぐっと広がる感じがしてくるのではないでしょうか。
ここで、視点を変えてカップをズボンのイメージで考えてみることにしましょう。どんな場合でも真ん中のチャックの部分から入れることばかりにとらわれる必要はまったくありません。
例えばフックラインなら右のポケットから投げ入れるような感覚で入れる。スライスラインなら左のポケットから入れるといったプロサイドからも狙えるイメージが読みには大切なことになります。
