同伴プレーヤーから得る情報としては、当日のボールのスピードがどれくらいなのかと転がり具合の感触だけはよく観察しておきましょう。

自分がパットを打つ際に非常に参考になるヒントのひとつとして同伴競技者が既に行ったパットの様子があります。

同じラインであれば、ボールの切れ具合や適切なボールスピードもよく見ていればわかるものです。

もちろん違ったラインであっていても有益な情報がないわけではありません。たとえばカップの反対側からのパットが大きくショートしたら、思ったよりも上り傾斜がきつい可能性も考えられます。

逆方向から打つ自分のラインとしては、かなり下り傾斜であるというふうに推察することが可能です。

また、逆サイドから打った人のボールがスライスの場合は、自分の側からのパットはフックする可能性が高いことも予想できるでしょう。

ここで、気をつけなくてはならないポイントをお伝えしておきます。それは参考にする同伴者が、どんなパットをしたかについてです。

同じライン上で先に打った人がほとんど切れなかったとしても、強く打ちすぎている可能性も否定できません。

また、上りをショートした人は、場合によってはインパクトがゆるんだミスパットだった可能性もあります。

こうなると参考になるデータどころの話ではなく、かえって自分のパットをどうすれば良いのかを迷わせてしまう材料になる心配もあるわけです。

これを避けるには、他人がストロークする様子は観察せずに、打ったあとのボールの転がりだけを観察するようにしましょう。

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ボールのスピードと転がり方だけを観察することに専念して、それがどれくらい切れるラインなのか、もしくはどれだけスピードのアップダウンがあるのかだけを確認するわけです。

曲がり方やスピードに関しては、すでに誰も調整することが不可能な部分です。ボールはグリーンの状態に従ってありのままに転がるだけです。

たとえ、観察対象がミスパットだった場合でもこの速さだと届かないとかこれだと強すぎてオーバーするといったことを見極める十分な判断材料に使えます。

ボールの切れ具合について同様のことが言えます。

他人のパットを見るときの位置取りとしては、ベストポジションとしては打つ人から見て体の正面側もしくは背後に回るかで、どちらにしてもプレーヤーの視界に入らないように距離を置くのがマナーです。

そしてスライスラインなら打つ人の顔側から、フックラインならばお尻側から観察すれば良いでしょう。

ボールが自分に向かってくる形になる低い側にいた方が、傾斜や転がり方が見やすいはずです。

自分と同じラインを打つ人の後方から見たい場合は、打ったあと後方に移動して見るようにする工夫も良いでしょう。

邪魔にならないところから見るのはもちろんですが、自分の影が人の視野に入ったりラインにかからないように十分に注意しなければいけないことを付け加えておきましょう。