パターのスイートスポットに当てる技術を磨く方法としては、音と手応えという感覚に対して意識を集中する必要があります。
グリーン上では、パターのスイートスポットに当てようと意識しなくても構いません。
しかし、だからと言ってスイートスポットに当たらなくても問題なのであれば、無理にスイートスポットに当てる練習をしなくても構わないと考えるのは余りにも短絡すぎます。
「スイートスポットに当てようと意識しなくても、普通にストロークさえすれば、自然にスイートスポットに当たる」ようにトレーニングしておく必要はあるのです。
こうしたレベルまで到達するのは容易なことではありませんが、少なくともその前のステップとして「つねにある一定以内のずれに止める」ところまでは到達したいものです。
そのレベルまでに至ると、思い通りに方向性と保ちながら打ち出すことも可能でしょうし、距離の打ち分けも周囲が驚くほどのレベルにはなるでしょう。
もちろん、スイートスポットに当てようとしてもなかなか簡単に当たるものではありません。スイートスポットに当てるためのテクニックは、少し見方を変えてアプローチした方が良いのかもしれません。
そこで登場するのが、ヒットした時の打音と手で受ける感覚に気持ちを集中することです。このトレーニングを積むことが何よりと言えるでしょう。
スイートスポットで打つためのテクニックは、耳と手との２つの感覚で磨くということです。
スイートスポットでしっかりと打てたかどうか目視確認するというのが容易ではありません。耳と手先まで動員してはじめてわかることなのです。
耳と手の感覚が研ぎ澄まされれば、音と手応えを参考にしてスイートスポットで打てたか、トゥやヒール寄りに当たってしまったのかが自然に判断できるようになってくるでしょう。
ファーストステップとしては、パターのネック部分を手で持ってクラブフェースを上に向けた状態で、上からボールを落としてみることです。
フェース面のさまざまな部分にボールを当ててみることで、スイートスポットがどこかわかってきます。手応えが他とは完全に違う部分、つまり澄んだ打音がするスポットもしくはエリアが見つかるはずです。
パターの形状が違えば、スイートスポットは必ずしもど真ん中にあるとは限りません。
トウとヒールの間のどこがスポットなのか、あるいは上と面の間のどこの部分なのかをはっきりと確認しておくことが非常に重要なところです。
この確認をすることによって、スイートスポットで当たったときの打音と手応えをしっかりと記憶する作業としましょう。
確認できたら、その打音と手応えが得られるインパクトはどうつくれば良いのかを音と手応えを参考にして、ストローク方法をいろいろ試してみましょう。
グリップを少しだけ短く握ったり、フォロースルーを少し高く出すなどの工夫を通じて、さまざまなイメージを試しながら最終的に自分に合った方法を見つけ出すしかありません。
ただし、そうして手に入れたその回答はどんな場合も有効とは限らないと言う点が、パッティングの難しさを象徴している部分でもあります。
しかし、耳と手先の感覚を磨いてさえいれば、どんな時でもその日の最適な方法を見つけることはできるだけのレベルにまで達していることでしょう。
パターのスイートスポットで打つ習慣
フォームやストロークの方法には誰にでも通用するような絶対的なものは存在しませんが、パターのスイートスポットで打つことは道がったことではないと断言できると思います。
この方法さえマスターできれば、パッティングはもう恐れる必要のないものになっていることでしょう。
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パターのスイートスポットで正しくボールをヒットするということは、パッティングの基本中の基本なのは確かです。
しかし、これをおろそかにするプレーヤーもまた多いことも確かです。
パッティングは動きがそれほど大きなものではありませんし、パワーも必要ないのでスイートスポットでとらえることなど難しくないと安易に考えているゴルファーは少なくないでしょう。
ところが、これは想像以上に難しいものであることを再認識しましょう。
大袈裟にいえば、パターのスイートスポットから１ｍｍ離れたポイントで打つだけで、打球には微妙な変化が加わることになり、結果的にボールの転がり具合の狂いも生まれてきます。
高速グリーンともなれば、そのわずかなばらつき具合が、目標地点であるカップに到達するまでの間に、大きなずれに増幅されることになってきます。
パターのスイートスポットは、非常に狭いポイントです。そこで正確にヒットするだけのストローク技術を身につけることが、パットに自信を持つための一番貴重な要素だとも言えるでしょう。
そのため、練習時間の間でも、１打１打を深く考えずに打つのではなく、パターのスイートスポットを完全に把握しておいて、そのポイントで確実にボールをヒットするように意識することが必要です。
そのための具体的な練習方法は、ひとつではありません。まず、ボールの印字マークを右サイドにセットして、そこをパターのスイートスポットで打つ練習があります。
スイートスポットで確実に当たっていれば、ボールの転がりはコンスタントな状態になります。その転がり具合をチェックすることにより、正しくヒットできたかどうかを判別することも可能でしょう。
どんな転がり方をしているのか見やすくする意味で、ボールの赤道にラインを付けてみるのも悪くはないでしょう。
ボールをセットして打ち、そのラインが一定の回転で転がっていけば、確実にスイートスポットでボールをとらえている証拠だとも言えるでしょう。
ラインの動きが乱れるようであれば、正確にヒットできていない証拠になります。これは、自宅のカーペットの上でもトレーニングできる方法ですから日頃からできる有効な練習になります。
