ミスパットが続くと日頃から練習をしていないゴルファーほど、パタークラブに責任を負わせする傾向が強いような気がします。
ショットがいいけど、パットが悪いということは、実際にはほとんど起こり得ないということは、もう誰もが経験的にわかっているはずなのにもかかわらずです。
グリーンオンまではうまくいったけれど、グリーンオンした場所が悪ければ3パットのピンチを招く状況は頑なに否定して、3パットの結果だけを重視して「パットが悪い」と決めつけるのは全くの間違いです。
悪いのはパットだけだと勝手に決めつけて、ショットが悪いことに全然気づいていないもしくは気づいているけれども無視したがるゴルファーもかなり多いのです。
その上、パットが悪いと決めつけるゴルファーに限って、「練習量が少ないから、パットが入らないのも当たり前だ」と開き直ってしまっています。
スコアの改善が見られないのは、パットが入らないせいだと、半ばパタークラブにばかり責任を負わせておくことしかしないのです。
そのくせ、その一方でパットが入らないのはこれは仕方がないことだと、パッティングの上達をほとんど諦めているのです。
結論から言うと、この状態をいつまでも繰り返しているようでは、パットの上達は絶対に夢物語のままです。
そして、当然ですがスコアアップの機会も永久にやってこない言い切っても良いくらいなのです。
冷静に考えるとわかることですが、14本のゴルフクラブのうちでもっとも使用頻度の高いクラブは、パターであることは誰でも気づくことです。
18ホールのすぺてで2パットでカップインすることを目指せば、36回使う計算になります。
ドライバーの14回よりも、使用する頻度はずっと高いということなのです。その上、状況に応じてまったく違う距離を打ち分ける必要のあるクラブでもあります。
使う頻度が高い上に、どんな時も距離を的確にコントロールすることを要求されるのがパターというゴルフクラブの特徴です。だからこそ、それに応じた練習量も必要になってくるわけです。
とは言っても、日本のゴルファーたちは、昔からの習慣が今も続いていてほとんどがドライバーショットで飛距離を出す練習がメインです。
アイアンショットやアプローチショットの練習さえも、少しはやる程度であり、パットに関しては言わずもがなといったところでしょう。
パッティングの練習はせいぜいスタート前の練習グリーンでしかしたことがないというゴルファーはかなり多いように思えます。
当然、多くのゴルファーの中にはパッティングの練習は全く手を付けないまま、スタートする人もいるくらいです。
絶対的な練習量がころほど不足していては、どんなにやさしいラインでもパットが決まらないのは何ら不思議でもありません。
プロやトップアマ、シングルプレーヤーといった上級者の場合は、カップに近いところで使用するクラブほど練習の量が増えると言われています。
パットの練習に言及すれば、自宅でもすぐに取り組むことが可能ですし、やる気さえあれば毎日練習することもも可能なことです。
1~2メートルの距離でも構いませんからパターマットなどを利用することで、ストレートに転がす感覚をつかむだけでも何もしないよりもマシです。
あるいは、クラブフェースのスイートスポットでヒットしてみて、自分の狙った方向にきちんと打ち出せているかをチェックすると言った具合に、練習法はいくらでも考えつきます。
練習グリーンで距離感をつかみたいというのであれば、10歩程度の距離を目安にすればよいでしょう。
スポンサード リンク
カップをダイレクトに狙う練習ばかりに気をとられるのではなく、ボールから10歩の場所にティペッグをさしておいて、そのティペッグに軽く当てる練習をしておくだけでも、自分なりの距離感がわかるようになります。
パッティングは他のショットと比べれば、自分の感覚に頼る面が多いので、センスを磨くことが非常に大切なことになります。
センスの良し悪しが、この場合の問題ではなく、豊富な練習量でパッテインングのセンスの向上を目指せば、誰でも必ずパットが上達すると言ってちょっとその気にさせてくれる人もいます。
ショットは問題ないのに、パットの出来がよくないという経験をお持ちの方も大勢いらっしゃることでしょう。
グリーンを狙うアプローチショットで、きっちりグリーンをとらえていても、すぐに3パットが出てしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なかなか結果がスコアに現れてこないと、一番の原因はパットにあると決めつけてしまうこともあるのではないでしょうか。
グリーンを狙うアプローチショットにしても、ピンに寄せたいショットにしても、パットが入りやすいところにボールを乗せていないし、寄せも不完全だということもあります。
それにもかかわらず、パットが入らないからスコアメイクができないと考えてしまって、全ての責任をパットに押しつけるとなれば本末転倒な話です。