パターは機能や形状的にも様々な種類があります。ドライバーやアイアンといったゴルフクラブの場合、製造メーカーが違ってもそれほど形状に大きな開きがあるモデルはそれほど多くはありません。
例えばアイアンなら、マッスルバックとキャビティという構造上の相違点は確かにありますが、基本的な形自体は驚くほど異なるわけではありません。
ドライバーも今は400cc以上の大型ヘッドでほぼ統一されていると考えても構わないと思います。
しかしながら、パターの場合は形状面でも機能面にも、大きく違うタイプが複数存在します。ある意味では、これがパターの特徴とも言えるでしょう。
ゴルフショップ出くわす光景として、ドライバーやアイアンのヘッド形状はそれ帆と違わないのに、パタークラブだけは様々な形があることに気づくほどです。
例えば、一番オーソドックスなパターの代表格となると「ピン型」といわれるタイプでしょう。
ピン型は、重心をフェースのトウとヒールに配分する設計方法を採用していて、スイートスポットを広くなるようにしたパターです。
このタイプの目立った特徴としては、フィーリングを重視するタイプでフェースの開閉をするタイプのゴルファーには使いやすい構造であり、プロゴルファーを見渡しても使用している人は非常に多いパターです。
その一方で、マレット型は、シーズンごとに新しいデザインや素材が開発されているものです。
そのため、そのヘッドバリエーションはどんどん増え続けています。以前であれば「オデッセイ」の2ボールパターが世界的に大流行しました。
今では「オデッセイ」だけでも、100種類以上がラインナップされているというほど種類は多いのです。
ショット感覚を出しやすいパター
ピン型やL型、マレット型、フェースバランス型など種類は実に豊富であり、どれを使ったらいいか迷ってしまうゴルファーもおそらくは多いに違いないと思います。
ヘッド形状にはそれぞれの特徴や性能があります。プレーヤーとの相性も一概にはいえません。
そのため、パターを実際に持って構えてみて、ストロークすることで自分の感覚にマッチしているかどうかを最終判断するしかありません。
パターに合わせて構えるという考え方は捨て去り、自分の構えの姿勢に最もフィットするパターを選ぶのが正しい選択です。
ただ、パターに苦手意識を持っているゴルファーは、なるべくならフェースバランスではないタイプのパターをお勧めしたいところです。
フェースバランスという言葉の意味はパターヘッドのトウ側とヒール側の重心が等しくて、シャフトを指先に乗せるとフェース面が水平となるタイプのものを意味します。
このタイプのパターはストロークの直進性に優れていて、ボールをストレートに打ち出しやすいと一般的にはいわれています。
つまり、それだけフェースのスクエア感覚の面で優秀なパターのタイプというわけです。
フェースバランスのパターの注意点
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パッティングの場合、小さいストロークで振るわけですが、ゴルフの基本としては他のショットと何ら違いはありません。
フルスイングを極限まで小さくしたのがパットのストロークとも言えますし、ショット感覚でパターを振るならフェースバランスではないパターを使うという選択の方が理屈の上では正しいとも言えるでしょう。
パターの種類でいえばピン型やL型がそれに相当します。シャフトを指先に乗せてみれば重心の重いトウ側が下がるタイプです。
このフェースバランスではないタイプのパターを使うほうがショットとの関連性が強いので、かえってシンプルになるという考え方も成り立ちます。
もちろん、プロゴルファーの中にもフェースバランスを使用しているプレーヤーも少なくありませんし、自分が出球の方向に打ち出しやすい上に、カップインの確率が高いと感じるのであれば何ら問題はないでしょう。
しかしながら、いくら直進性に優れたパターだからといって、クラブヘッドをストレートに引いて、フェースも真っ直ぐ出すなどと意識してしまえば、フォロースルーではヘッドを跳ね上げる問題が生まれやすいでしょう。
これは、「ストレート」の意味を勘違いした結果であり、フェースバランスのタイプのパターが陥りやすいという問題があることを覚えておきましょう。
また、最近はグリップが太めのパターが流行していますが、これはリストを固定しやすいというメリットがかなり強調されていわれています。
しかしながら、ショット感覚でストロークしたい場合はグリップは極端に太すぎない方が良いと考えられます。
パターのシャフトは基本的には主にスチールで出来ていますが、中にはカーボンシャフトのパターもあることはあります。
カーボンシャフトはしなりが生かせてボールの転がりが伸びるという言い方がよくされています。
しかし、他のショットとは異なり飛ばすことは要求されないクラブですから、これも一概には正しいとは言えないでしょう。
最終的には、自分の感性にマッチした相性の良いタイプのパターを自分で見つけるしかありません。