パターの長さと身長とは、密接に関係してきますから適切な前傾姿勢の見つけ方を知っておくことは非常に重要なポイントになります。

パターを選ぶ際にも、この点は最重要項目の一つと言っても過言ではないと思っているほどです。

ゴルフコースのラウンドで使用する一般的な他のクラブと同じくパタークラブにもライ角をつけることがルール上で定められています。

ソールをピタリと地面に接地したときにできるソールのラインに対してシャフト軸のラインを下ろしてみましょう。

そして2つの線が交わったところから上に向かって垂直のラインを描いて、シャフト軸との間にできる角度が10度以上にならなければならないということになっています。

仮に、もしこの角度が全くなくて、ヘッドヘッドに対してシャフト軸が直角になるように差し込まれていた場合を想像してみてください。

これではどんな人もボールの真上でグリップすることになって、ボールに覆いかぶさるように構える必要が生まれます。

このように構えることで、より正確な振り子運動が実行できて、クラブヘッドを真っすぐ動かせるようになるためです。

ミシェル・ウィーなどはほぼ直角に近い角度になるように上体を折り曲げる独特のスタイルをとっています。

スポンサード リンク

そして、上記のように仮定した特殊な状況を想像すれば、おそらくどんなゴルファーも同じように構えることになるはずです。

パットの前傾角度は人それぞれで違ってくるのは当然のことです。上体をかなり起こして棒立ちに近い立ち方をするゴルファーもいれば、上体を深く前傾させるゴルファーもいます。

ただし、最初の方で説明したようにパターにはライ角というものががあるため、正確にヒットしようとすれば、どうしてもソールを地面と平行の状態にセットするのでライ角に合わせた構え方をする必要があります。

こうしたことを前提にした上で多くのプロゴルファーが実践している方法は、ショットとは違いが無いように股関節から上を軽く前傾にして、腰の付近に張りを感じるようにして構えています。

手先だけを使って打とうとすると、方向が微妙にズレたりスイートスポットを外しやすくなるということが容易に想像できるため、この形をとることで上体の大きな筋肉を有効に活用して打っているのです。

ストロークしやすい前傾角度を見つけようとすれば、ショットの延長にパッティングがあると考えて試してみるとよいでしょう。

どこかに窮屈さをあるように感じるのであれば、少し体を起こしてみてボールの近くに立つようにしてみてはどうでしょうか。

ただ、ハンドアップしてパターを吊る感じになる状態になるためにどうしてもヒール側が浮きやすくなって、パターの長さがもう少し長い方が適切であるという可能性も生まれてきます。

反対に、芯になかなか当たりにくいと感じれば、ボールに対して目線を近づけるようなイメージで前傾を深くしてみてはどうでしょうか。

前傾を深くした構え方の場合、パターを短く持てばそれで済むのかもしれませんが、手を前側に出す形を作らないトウ側が浮いてしまうため、これに対応して打ちやすい構え方をする必要が生まれます。

スポンサード リンク



何はともあれ、パターというゴルフクラブはスコアメイクの上で、また使用頻度の上でも一番大切なクラブであることは間違いありません。

狙い通りに打てる前傾角度が自分の中で確立できているのであれば、それにマッチするようなパターを選ぶのも良いでしょう。

ゴルフショップ、ゴルフ工房に行けばでパターの長さやライ角を調節してもらうことも可能ですので、そうした方法も最後の手段として残されていることは知っておいた方がよいと思います。