アメリカでプレーした経験がある人達は口を揃えて、アメリカのゴルフコースと日本のゴルフコースのグリーンが非常に異なる性質を持っていると言います。

近年では日本でもベント芝のグリーンがどんどん増えてきていますが、少し前まではまだ高麗芝のグリーンがかなり多かったものです。

アメリカのゴルフコースの場合、グリーンが速いという特徴の他にも、面積は広い上に、ますでポテトチップスのような大きなうねりがあります。

日本のゴルフコースよりもずっと、複雑なラインに対応しなくては話にならないわけです。

そのため、アメリカのゴルファーたちは、イメージしたラインに乗せやすくするために、小さなストロークでもしっかり打てるタイプのパターを選ぶ傾向があります。

具体的には、L字型やピン型を好むということです。自分のフィーリングを全面的に出したパッティングを目指すということは、道具の機能に頼りすぎるのを極力避けたいという欧米人の思考が感じられる一例でもあります。

日本のゴルフコースの場合は、ベント芝のグリーンでもアメリカのゴルフコースと比較すれば、ずっと重たいように感じられます。

トーナメントコースでは高速のグリーンにしていることが多いのですが、アマチュアゴルファーは重いグリーンでプレーするというケースが、非常に多いことだと思われます。

タッチを強くするという意思がある場合にはリストを利かせて打つ必要性も出てきますが、その点で有利になるのはネオマレット型のようなタイプのパターです。

フェースバランスのパターにシャフトが芯の上にあるような、いわゆる「センターシャフト」のタイプが好まれます。

実際は、センターシャフトのネオマレット型はリストストロークとの相性も抜群に良いと言えるのです。

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フェースの開閉を行なわないで、テークバックでコックして、そこからコックをほどいてインパクトとなるようなパッティング方式です。カナヅチで釘を真横から叩くような感じです。

日本のプレーヤーは道具へのこだわりがアメリカ人以上に強い傾向があって、パターの機能を最大限に活用したいと考えるゴルファーが多いでしょう。

そんなプレーヤーにとっては、ネオマレット型が間違いなくマッチしていると言っても良いでしょう。

同じブランドのボールを使う

そして、もうひとつ肝心なことはボールの種類です。プロゴルファーともなれば、コンプレッションが軟らかめのスピン系のボールを愛用することが多いようです。

一般のアベレージゴルファーにとっては、ドライバーの飛距離を伸ばしたいという意識が強いため、コンプレッションが硬めのディスタンス系のボールを使う人がかなりの割合を占めているでしょう。

この2つを打ち比べてみると打感がかなり違っていて、アプローチショットの場合にはキャリーやスピンのかかり具合の違いがもっとも顕著にわかるでしょう。

パッティングの感覚もかなりの違いが実際にはあって、ディスタンス系のボールは球離れが早すぎる感覚で、タッチが合いにくいような印象があります。

「ノーカン」のパットという言葉がありますが、この状態になりやすいと言えるのです。

納得できるパットを打ちたいことを優先するのであれば、プロゴルファーにならってスピン系のボールを使う方が良いことは確かです。

打感がソフトなために、それだけでタッチが合わせやすいというメリットがあり、ラインにもうまく乗せやすくなります。

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実際、ボールを替えてみただけで、パットが急激にうまくなったゴルファーも少なくありません。

ドライバーを重視する考え方から少し逸脱してみるのも悪くはない気がします。

スタート前の練習グリーンで3個のボールを使って練習してゴルファー達の眺めると、3個とも違うブランドのボールを平気中尾で打っている人がよく見られます。

これでは同じストロークを実行しても、同じ結果が出るとは限りません。ボールの硬さや打感が全部違っていては、距離感やタッチが安定しないのは当然のことです。

これではパットの上達を、自ら既に放棄しているのと同じようなものです。絶対に同じブランドのボールを使用して、本番でも当然同じブランドのボールを使いましょう。

パットの上達を目指すには、パターやボールなどの道具に無関心な態度では話になりません。そう言い切ってもよいくらいです。

パターの機能に頼りすぎないことを好む場合でも、その特性を十分に理解しておくことが必要です。

さらに、ボールも自分がタッチが合いやすいと感じるものをしっかり選ぶようにしましょう。パットの上達のためには、そのくらいの気持ちが必要になります。